なぜ4つの絶対なのか?
なぜ四つの絶対なのか? Why the Four Absolutes? Tom P. … この懐疑主義者は、( AA 初期にあった)元の原理が、どれも時代遅れに色褪せてはいない事実にやっとたどり着いた。「四つの絶対」は、その当時いつもあったままに今もある、( AA12 ステップ)プログラムの基礎なのだ。自由、喜び、平和へ至る、最短かつ確実な道なのである。 私はオール・アディクツ・アノニマスのメンバーだ。何年か前に、アルコホーリクス・アノニマスで、アルコールからの回復を見いだした。私に伝えられた回復プログラムは「 12 のステップ」だった。これらは、私の人生を、病的な飲酒、利己主義、堕落の道から、精神性、奉仕、喜びの道へと変えた原則であった。 AA ミーティングに参加してから数ヶ月後、あるミーティングで「四つの絶対」という言葉を耳にした。その人の話によると、 AA の初期の頃は、この「絶対( Absolute )」が大きな意味を持っていたそうだ。「なるほど、そうかもしれない」と思った。しかし最初に触れたときは、特に印象には残らなかった。 「 12 ステップ」は、明確な行動指針であり、(一連の)やるべきことだ。しかし、「四つの絶対」は捉えどころがなく、生き方への適用も難しいように思えた。誠実正直、清廉純潔、無欲無私、そして愛・忠誠という資質は確かに良いものであり、努力すべきものだ。が、漠然とした良い意図を実行していくやり方は思い浮かばなかった。だいいち「絶対」という修飾語は不可解だった。これはどういう意味なのか。絶対的に誠実で、純粋で、無欲で、愛に満ちた人間になろうとすること?それとも、これらすべてにおいて完璧になったと主張することなのだろうか?もし後者であれば、私にはその気がなかった。しかし前者であっても、それが「宗教上の希望」や「実現できない夢」以上のものになるとは思えなかった。 しかし、その男は、 AA の草創期において、「四つの絶対」は AA での回復のプラットフォーム(基盤)をなしていたと言った。意識して自分の生き方に適用しようとするほどの興味はなかったが、その歴史を少し調べてみる程度は興味がわいた。調べてみると、 AA が「四つの絶対」を考案したのではなく、 1935 年に AA ...